経済的敗北=社会的排除

20日コメント欄の id:sivad さんのご指摘

 今の日本の多くの人たちは基本的に勝ち逃げしか考えていません。全体が上手く行く方法があるというアナウンスがあらゆるところで失われています。多くの人がゼロサム*1ゲームに勝ち残るしかない、と考えているという状況があるということは認識した方がいいでしょうね。

いま揉めている年金問題にも関わるお話だと思います。将来年金をもらえる可能性を見込めないのだったら、稼げる間に「勝ち組」に回って、貯蓄を増やすしかない。それができなかった人は、あきらめろと。
脱落者への社会保障に期待できないとすると、「勝ち残り競争」だけの世界になり、理由に関わらず結果的に「負けた」人は社会的に排除される。経済的敗北がそのまま社会的排除を意味する。
僕自身は訓練機会の拡充やベーシック・インカムなどについて考えつつ、自分自身は優秀な人材たろうとしているのですが、そもそも社会保障について考えている時点ですでに何かおかしいのでしょうか。話を「訓練機会」に絞るべきでしょうか。



*1:「誰かが得をすると誰かが損をする」