日韓の違い?

 韓国側はしきりに「ヒキコモリ」という日本語の単語を交えながら発言するんだけど、どうも彼らが想定している状態像と、日本側のそれとはかなり違っているらしい。たとえば韓国では引きこもっている人はほぼ100%インターネットをしているらしいが(対戦型ネットゲームの中毒が社会問題化しているらしい)、斎藤氏によると日本ではかなりの少数派(1割?*1)という。(僕が関わった当事者の多くはネットもメールもしていなかった。お金がない/興味がない/ネットで傷つけられるのがイヤ/といった理由だったと思う。ちなみに僕がネットを始めたのは1998年。ネットに関する技術の習得も含め、あまり熱心なユーザーとは言えないかも。)


 韓国側からは「めんどくさい病」みたいな言葉も飛び出した。家を出るのがメンドクサイ、仕事するのがメンドクサイ、みたいなイメージか。
 あと、韓国の不登校はかなり自己主張するらしい。「行きたくない場所にどうして行かなければならないのか」とか。


 興味深かったのが両国のイジメ事情の違い。日本ではイジメというと、ごく少数の実行犯を大多数の傍観者が黙認して成立する、という感じだが、韓国では「全校イジメ」という形をとるらしい。つまり、たった一人の生徒を全校生徒が寄ってたかっていじめる。すごいのが転校した時で、なんとネットを通じて相手の学校にまで情報が行き、さらにイジメが続く。(正直、「それでは自殺するしかないではないか」と思った。)



*1:これは斎藤環氏の面接室を訪れた人の中での割合だと思うので、もう少し大きな母集団で調査した場合にどうであるかはわからない。 → 日本でのネット普及率と比べたらどうなんだろう。一般には、「ひきこもっている奴はネットばかりしている」というイメージがあるような気がするが。