Hikikomori as a polemical issue

 ひきこもりについては、「自由」「自己決定権」「親の金」「自分の金」「他人への迷惑」「甘えるな」「支援なんてありがた迷惑」「社会復帰」「社会参加」「迷惑かけるな」「働かざるもの食うべからず」「福祉の対象?」「資本主義」「自分の生き方」「社会のクズ」・・・・・など、ポレミックなテーマが山積している。「ひきこもり」には、あらゆるテーマがなだれ込む。このテーマを論じ始めると、誰もが冷静でいられない。中立的でいられない。「オタク」は、1988〜9年の宮崎勤事件によって社会的な非難の対象になったが、オタクたちは基本的に自分の経済生活を自分で営んでいるから、犯罪を犯したりしない限りは「彼らの勝手」だ。ひきこもりはそうではない。「自分で生きる」ことさえできなくなっているのだ。それが「甘え」なのか、「福祉の対象」なのか。――ひとまず、この議論は続くべきだ。