2000-09-04から1日間の記事一覧

感想 【追記:2000年9月4日当時の感想です】

やはり、マスコミや本を通じて知る事件と、実際に被害当事者やご遺族の話をナマで聞く体験とは、まったく違う。 こういう場所に足を運ぶ重要性を再確認。 ボランティア協力の申請書を提出し、知人のKさんに挨拶をして会場を出ようとすると、TV局から「一般…

閉会

最後に、今回の大阪のシンポジウムの準備に走り回った青シャツ姿の会員の皆さんが壇上に上がり、会場から暖かく盛大な拍手が。 忙しいはずの丸川珠代氏(と思われる女性)が最後まで会場に参加していたのは印象的だった。

『第2回全国犯罪被害者の会シンポジウム』大会決議

最後に、代表幹事である岡村勲氏の話。

「刑事裁判を被害者の手に戻せ」・・・・これが、被害者の「権利」の意味だ。 仇討ち(あだうち)制度というものは、日本では明治15年以降、なくなってしまった。 しかし、犯人を「憎む」心、これは自然の感情であり、これをなんとしても刑事司法に取り入…

続いて「全国犯罪被害者の会(NAVS)」の「総会」

会場は同じのまま。 一般人も参加できました。 まず、本村洋氏(広島県光市で、妻と娘を殺害された方)から、今年(2000年)の1月23日に「被害者の会」が発足して以後の活動状況についての報告。 これまで、各政党や各省庁に、被害者の人権擁護と被害回復の…

常盤大学学長*1・諸澤英道氏の発表(要旨)

悪く言えば、この「被害者の会」は準備が全く組織化されていない。 素人の集まり。 だが、それでもそういう集まりがいかに大事か。 被害者の権利確立のためには、こういう≪当事者≫の運動がすごく大事、どこの国でも。 「被害者は蚊帳の外」という状況から、…

(15)Yさん  事件は4年前。

町長をしていた夫が、産業廃棄物処理場の建設をめぐるトラブルから二人組の男にバットでめった打ちにされた。 命は取り留めたが、2年はリハビリ。 犯人は捕まっていない。 盗聴犯は捕まったが、右翼の一員を名乗っており、脅迫ではひどいことを言われている…

(14)Kさん 事件は1995年3月

被害者のお母様が会場から発言。 息子が、仕事上の意見の食い違いから殺された。 夫は、事件の7ヶ月後にストレス性の心筋梗塞で急逝。 犯人はたった10年の刑。 「仮出所の事実を通知する制度がほしい」。 事件はあまりにも悲惨であり、それをきっかけに家…

(13)Tさん  事件は1999年7月11日。

お母様が会場から発言。 息子は少年たちによる集団リンチの5日後に18歳で死亡。 新聞には「ケンカ」と報道された。 一方的な集団暴行なのに。 抗議しても、笑いながら「間違っていれば訂正しますよ」とだけ言われた。 相手の子供たちはすでに少年院を出て…

(12)Sさん 事件は1999年6月14日。

被害者ご本人が会場から発言。 職場の先輩にハンマーで頭を殴られた。 しかし犯人は今も同じ職場で勤務している。 相手の誠意ある対応を待ったが、ついに相手には誠意はないと判断。 供述は全て「嘘っぱち」であり、「検察はいったい何をしているのか?」 現…

(11)Oさん

夫が殺されて5ヶ月。 犯人は精神鑑定中。 もし「精神病」ということになれば不起訴になってしまう。 うちの子供は知的障害者だが、まず真っ先に教え込んだのは社会規範の大事さ。 知的障害児であってもそういうことは分かる。 なぜ「不起訴」なのか。 犯人…

(10)Fさん

被害者のお母様が会場から発言。 息子はピストルで撃たれた。 事件当時、夫は単身赴任であり、全てを「私一人でせねばならなかった」。 頼れるところはどこにもなかった。 「命あるかないかの時に、お金の請求が来る」 耐えられない。 犯人に頭下げて、払っ…

(9)京都のNさん 

いわゆる「てるくはのる」事件の被害児童のお父様。 会場のマイクから発言された。 Nさんも、基本はマスコミへの不信表明。 あまりにも乱暴な取材攻勢に、「あなた方、同じ人間ですか」と言いたくなった。 関係ない娘の顔写真まで全国に流れてしまった・・…

(8)沖縄の I さん 事件は1996年6月21日

被害者のお父様が登壇。 15歳の娘が、定職のない2人組の男に拉致され、暴行・殺害された。 遺体は山中に遺棄された。 求刑は死刑、一審・二審とも無期懲役。 裁判中、裁判官は「死刑廃止は国際的な流れ」と発言したが、事件と関係ない。 法治国家の裁判官…

 第2回 「全国犯罪被害者の会」レポート 【2】

レポートの【1】からの続きです。 以下は会場からの発言申し出。