- 悪く言えば、この「被害者の会」は準備が全く組織化されていない。 素人の集まり。 だが、それでもそういう集まりがいかに大事か。
- 被害者の権利確立のためには、こういう≪当事者≫の運動がすごく大事、どこの国でも。
「被害者は蚊帳の外」という状況から、被害者の、
1. 知る権利
2. 参加する権利
3. 回復する権利
を勝ち取って行かなくてはならない。
- 民事と刑事は区別すべきではない。
- よくTVで「コメンテーター」が勝手な発言をしているが、もっとよほど慎重になるべき。
- 加害者のプライバシーよりは被害者のプライバシーの方が大きいはず。 被害者の写真がいつの間にかマスコミに流れているが、遺族などは裁判を起こしてでもやめさせるべきではないか。
- だが、被害者にとってもマスコミの全てが敵というわけではない。 社会を変えるためにマスコミにできることはあるはず。
- 飲酒運転については、アメリカのように特別立法すべきである。 酒を飲んで運転するというのは、特定の殺意がなくとも、「未必の故意」と扱い得る。 「殺すつもりの運転」なのだ。
- 最近、裁判所に呼ばれて裁判官を相手に話をする機会があった。 こういう動きは以前は考えることもできなかった。
- 日本にも「犯罪被害者等給付金」の制度があるが、欧米とは全く考え方が違ったものであり、変えて行かねばならない。 被害者補償制度を考えねばならない。
- 加害者が出所してくると、被害者は「仇を討たれるんではないか」とおびえる。 出所情報の開示も含めて、対策を検討せねばならない。
- 被害者たちの≪不公平感≫はあまりにも強い。 「おかしい」と思ったら、どんどん声を挙げるべき。
以上にて、シンポジウムは終了。 閉会宣言。