2005-03-25から1日間の記事一覧

次のような構図は明らかだったと思う。

労:「闘争せねば!」 若:「なんで?(笑)」*1 これをめぐってまた膨大なことを考えたので、続きはまたあらためて。 *1:2ちゃんねる用語に馴染んだ人の表記だと、「なんで?w」となるでしょうか。小文字の「w」は、「冷笑・自虐的な、仲間内的笑い」を…

パネラー締め、閉会

脇田氏:「20年以上派遣労働の問題をやってきたが、本来の労働組合を作るしかない。ヨーロッパが一つのモデル。」 泰山氏:「労働組合しかない。労働組合法はイイ。」

「競争」

こちらも引用と私の感想。 大野正和氏:「自由競争がまったく成立していない。非常に不公平。どうせなら完全に自由競争にしてほしい」 うまく聞き取れず。しかし過労死問題をされている大野氏が「自由競争を!」と言われたのは(いい意味で)意外。 あらため…

「若者」たち*9

20代の発言者5人中、3人が私の知人で、残りの2人も「知人の知人」。 発言順はこの通りではないが、発言の大意と、私の感想を少し。 Aさん:「私もフリーターで、朝8時〜夜11時という勤務もあるが、やり甲斐がある」 やり甲斐を見出せていない人は不幸、…

会場質問:「雇用の話は、発言者自身が自己言及的に自分のことを問われるのではないか。」

質問者は、龍谷大学に教授職で勤務されているという脇田滋氏を名指しで指名。「先生は勤務先で戦っておられるのですか」。 脇田氏:「非常勤講師はフリーターみたいなもの」 「語学教師の半分は非常勤講師」 「単組(単位労働組合)が大反対」という発言があ…

会場質問:「職業安定所*8の役割と現状は?」

会場にいた職安職員の女性が返答。 職安(ハローワーク)の職員自身が、半分は非常勤であり、時給数百円 正社員はバトルできるが、非常勤にはできない ここで、かなりリアルな現場の活写が。 「何人でやってるのか」「どこでやってるのか」という質問を請負…

ディスカッション

主催の樋口氏によると参加者は56人とのことだが、会場には労働問題に関係する様々な方がおられたようだ。

泰山*7義雄氏:「フリーター問題に対する労働組合の役割」(労働組合の視点)

北摂地域ユニオン のかた。ご自身で「私は感想を」とおっしゃっていたし、箇条書きにする。 法的な保護は、雇用期間が半年を過ぎて以後。*1 労働組合を作っても、会社自身がもたない。本当に立場が強いのは派遣先の会社(メーカー)であって、請負会社も立場…

ニコン熊谷・ネクスター事件 (メンタルヘルスの破壊)

「まるでモノ扱い!?派遣労働の実態! 」 「『派遣』か『下請け』か、過労自殺訴訟で争点に」 実母によるHP『派遣社員過労自殺裁判』 2005年3月31日(今日より1週間後)に判決言い渡し予定。*1 *1:原告代理人(弁護士)は『過労自殺 (岩波新書)』著者・川…

脇田:「派遣法は労働組合破壊法だ」

ここで樋口明彦氏がボードに以下を板書したのだが、全体の整理かな。 派遣法の前提 (1)有期雇用の事由制限 (2)同一労働同一賃金 (3)労働組合 脇田氏:「日本の雇用状況はあまりに異常である」

「同一労働同一賃金」

配布された資料に「イタリア全国派遣労働協約」が引用されており、その第19条「賃金:派遣先企業の従業員の賃金を下回らない」が強調される。日本では、同一労働であっても賃金はフリーターが(正社員より)格安。

脇田:「≪派遣法≫というのは、高梨昌(たかなし・あきら)氏がゴマカシに作った言葉。」

「派遣労働」とは本来、「一時的な、短期のもの」なのに(だからこそ成立する経営者受益的な雇用関係)、日本では「長期の間接雇用」にも「派遣労働」という言葉があてられており、この用語法が労働者に不利益な雇用事情を隠蔽している、というご指摘なのだ…

脇田:「憲法27条の空洞化」

以前 id:matuwa さんが、「勤労の義務」との関連で取り上げておられた第27条。 憲法第27条 【勤労の権利及び義務,勤労条件の基準,児童酷使の禁止】 (1)すべての国民は,勤労の権利を有し,義務を負ふ。 (2)賃金,就業時間,休息その他の勤労条件…

職業安定法・第44条(労働者供給事業の禁止)*6

何人も、次条に規定する場合を除くほか、労働者供給事業を行い、又はその労働者供給事業を行う者から供給される労働者を自らの指揮命令の下に労働させてはならない。 「労働者供給事業とは」 「いわゆる偽装請負」 正社員とフリーターとの「混在労働」が隠れ…

(真の)請負の4つの要件:

(1)作業の完成 「請負とは、当事者の一方がある仕事の完成を約し、相手方がその仕事の結果に対して報酬を支払うことを約することをいいます。」 (2)作業指揮 (3)使用者責任 「エンド・ユーザー」という言葉があったので、「直接雇用・間接雇用」の…

脇田滋氏:「請負労働の現状と課題」(研究者の視点)

脇田氏は法学部の教授でいらっしゃるのだが、労働者の権利闘争をめぐり、発言が法律用語で徹底的に武装されている感じで、必死に集中して聞いていてもなかなか理解できなかった。 以下、理解できた範囲だけを断片的に記す。

番組上映

私は初見でした。私としては大事な情報が多かったり、個人的な言語訓練としても意味があると思うので、番組内容を少し詳しく書き記す作業をしてみます。 冒頭 21才男 : 「人間ロボットですよ」 22歳女 : 「私の代わりはいくらでも居る」 事例1:山端…

司会(主催)の樋口明彦氏より冒頭挨拶

樋口:「私はニートや引きこもりの研究をしていますが、今日は『若者論』と『労働問題』を同時に考えたいと思って、このような形で企画してみました」 会が進むにつれ、この言葉がじわじわと効いてくる。

3月21日、大阪でのイベント

「NHKスペシャル『フリーター漂流』を見る、聞く、議論する」にお邪魔してきました。いろいろ考えたので、メモ的にレポート。 参考 : 「フリーター漂流〜モノ作りの現場で〜 はてなダイアリー内感想集」(by id:nopiko さん) google:フリーター漂流 【★お…