動詞形のさなかにある他者性

当事者性は、自己同一性ではなく、自らの状況や体験を他者化するための言葉。
身体や関係を無意識的に生きてしまっている、それを名指すのにつかう。
無意識の研究、という代りに、当事者性の研究と言う。

 「フリーター」「主婦」などの社会的カテゴリーをめぐる問題が、諸個人の「アイデンティティと承認をめぐる問題」にすり替わってしまう、との指摘。例:「ワープアの待遇改善を!」→「ワープアな私を認めて!」 (togetter「京都アカデメイア公開討論 「いま、大学で〈学問〉する意味」」より)

名詞形で当事者を考えるからそうなる。
カテゴリーを設定して関係性を作ろうとするのは、それ自体が差別の固定。