先日質問などを記した本(参照)の、詳細な紹介記事です。
私は、ラカン理論に依拠する斎藤環さんに*1、制度分析的な問題意識を提示して怒りを買ってしまったのですが(参照)*2、本書での立木康介氏の論考によると、ラカン派の「応用精神分析」の現在が、「制度を使った精神療法」に近づきつつあるとのこと。 ▼「精神分析」と「制度分析」、さらに精神分析での「純粋」と「応用」という対比が、この本に取り組むときの一つの焦点であり得ると思います。 大きくは、「個人へのアプローチ」と、集団を場所として(自分自身を含みながら)対象化するアプローチが対比されています。