「自由権と社会権」

ひきこもる行動への承認を求めるのは、自由権(不作為請求)の問題。 いっぽう、放っておかれるとなし崩しに死んでゆくしかできないから「何とかしてほしい」というのは、社会権(作為請求)の問題。
「病人じゃないんだから、ほっといてくれ」という主張と、「閉じこもることしか出来ないから、助けてくれ」という主張を、同じ人がしているとしたら。
ここに、ひきこもりという状態を理解するときのジレンマがある。
これはそのまま、「不登校業界」と「ひきこもり業界」の対立に相当する。