立場(属性)と課題*3

id:matsuiismさん

 私は、職場(コンビニ)でアルバイトの学生に接するとき、「従業員」の義務(ちゃんと仕事しろ)と「労働者」の権利(必要以上に「搾取」されるな)との間で揺れ動いてしまうことがある。接客や作業はきちんとやってほしいが、ノルマやサービス残業に関しては私自身「なんで?」という思いを禁じえないため、他人にもそれを強要する気になれない。
 上山さんの言葉で言えば、≪業務内容≫を重視する限りで私は「従業員」という立場にあり、≪雇用環境≫を問題視する限りで「労働者」と自分をみなしている。


id:Arisanさん

 労組の人たちが言う「全員正規雇用にする」ということは、全員労働組合に入るということだろう。それで企業自体がやっていけるのか。組合自身が身を切ってでも経営や雇用に責任を持っていくという姿勢が見えなければ、自分たちの既得の地位を守るための保身にしか思われない

 主観的な、つまり人々の内面の変化としてみると、フリーターや無職者の急増の背景は、経済成長のなかでの個人の幸福の実現とか、組合が建前として言うような社会主義的な理念とか、そういう目的をみんなが信じられなくなったからだ。その目的が信じられないなかで育ってきた人たちというのは、心のなかに「無限定」を抱えて生きているといえる。それが、「無責任」や「放縦」とか「甘え」と見られるようないわゆる「非公共的な」生き方の根底にある。


R30さん

 そこには、従業員の雇用環境を守るのが役割のはずの労働組合が、結果的に企業経営の仕組みの中で企業が従業員の雇用環境を守りつつ競争力を持って生き延びることを不可能にする最大のリスクファクターになってしまうという矛盾がある。
 id:ueyamakzk氏によれば、フリーターの問題は情報収集(当事者たち)と賃金闘争(支援する労働組合)の2つしか解決法が提示されていないようだが、社会化されている問題である以上はマネジメントの改善という第3の方法があり得るのではないか。どうやって?という問いに、僕もまだ答える術がないけれど。



誰かが腹を立てているとき、それは≪私憤≫なのか、≪公憤≫なのか。