質疑応答

質問者4名中*1、3名が「オレンジの会」の親御さん。

ご両親たちからの質問は、「施設まで行けない当事者はどうすればいいのか」という一点に集中した。
言葉の端々から、行政サイドの呑気な認識への激しい苛立ちが感じられ、会場に不穏な緊張が走る。


浜口氏の次の返答は印象的だった。(大意)

 実は今回「オレンジの会」にお邪魔することに関し、センターのほうでは「ひきこもりに対応できる態勢が整っていないのだから、参加しないほうがいい」という意見もあったのです。 私としては、チャレンジするような気持ちで来たんですね。

今年の1〜3月に「しごとふれあい広場・アメリカ村」(名前が違うだけで「ヤングジョブスポット」と同枠組織)でアテンダントをしていた私から見ても、この発言はリアル。 誠実なお返事だと思う。


宇根氏の返答の細部は忘れたが、「施設までたどり着くことができない」という事情がどれほど深刻なものか、やはり伝わっていないように感じた。



質問者最後の1名は、「オレンジの会」メンバーだという20代前半らしき当事者男性。

 今日は、まさに僕のような当事者が対象となるイベントだし、「オレンジの会」の他の若者*2メンバーも来ていると思ったら、ぜんぜん来ていない。 やはり引きこもりには声は届かないのかもしれない。 でも、ヤングジョブスポットのお二人は気を落とさないでください。*3

会場から笑いがもれる。 私も苦笑。







*1:私も激しく質問したかったが、時間があまりなく、「オレンジの会」のかたを優先させたかったので控えた。(けっきょく大きく時間オーバー)

*2:「オレンジの会」では当事者をこう呼ぶらしい。

*3:大意