2003-11-30から1日間の記事一覧

作家/知識人

僕が生まれた直後(1968年10月)に収録された、川端康成・三島由紀夫・伊藤整の鼎談をTVで観る。川端氏のノーベル賞受賞により、「西欧が日本文学を“文学”として認知した」「翻訳で評価されたって・・・」云々。三島は2年後、川端は4年後に自殺した。 「作…

不適合者の生きる道

会社勤めをしているある友人は、社内での陰湿な人間関係に悲鳴をあげていた。若くてカワイイ女子社員が入ってくると、年配女性社員たちが徹底してイジメる。強制的に参加させられた飲み会では男たちがフリチンで裸踊り。ものすごい派閥主義。*1・・・・こう…

「職探しできる人」

ひきこもり支援とは、ひきこもりを「普通の失業者」にすることだろうか? 仕事に就けなくて困っている人は世界中にたくさんいる。こうした人たちが「ひきこもり」としては問題にならないのは、彼らが「職探しをできる」からだ。 「職探しできない人」を「職…

「置いてきぼり」の社会学

友人が教えてくれたのだが、人文學報という雑誌に「失業,社会学的対象の誕生」という論文があって、これはいわば「失業」が社会学的に「発見」された頃のことを問題にしているらしい。1880年にはフランスで『怠ける権利』という本が出版されていて、この辺…

社会資源としての単語

PTSDは現在、DSM-Ⅳ(ISBN:0890420254、ISBN:4260118862)にも記載されている「精神疾患」だが、これは「差別」のためではなく、そもそもはベトナム帰還兵たちが社会保障を獲得するために設定されたカテゴリーだった。 PTSDはまさに「論争を呼ぶ物騒な単語」…

年齢差別 ――アメリカと日本

sivad さんが引きこもりに関連して「年齢差別」に触れてらして、これは大事な話。 アメリカではAARP(the American Association of Retired Persons、全米退職者協会*1)というNPO団体(といっても会員数3500万人!*2)の運動で定年退職制度をふくむ年齢…

 ハタラク カタチ

努力してキャリアを積み上げアラビア語に堪能になった人物が30才で殺された。その報せに接して感じる空しさと恐怖は僕の人生観の基本。努力すべてへの諦念に沈み込みそうになるが、ショックは自分の「次の行動」に結び付けるべきなのだと思う(政治的であれ…