才能、技法、環境条件――山田ルイ53世さんの場合
成功者がお話くださるのは、とても励みになります。
うまく行かなかった状況から、ご本人はどういうことを考え、何があったのか。
そこを誤魔化さずに言語化する人が、もっと増えてほしい。
「ここは粛々と、ただただがんばらなあかん」という、生まれて初めての戦い方を覚えた(山田ルイ53世さん)
なるほど…
ただ山田氏については、努力もさることながら、「飛び抜けた才能があったから、うまくいった」という面もありそうです*1。→ 突出した体験談は、心情的な同一化で終わってしまいがちです。*2
そうなると、典型的な「生存者バイアス」になる。*3
スポットライトを浴びるのはうまく行った事例ですが、その陰には、似たような条件を持ちながら失敗した例が、数えきれないほどあるわけです。ですので、《なぜうまく行ったのか(逆になぜ破綻したのか)》については、ていねいに考えたい。
現実に成功例があることは、うれしい気分になりますね。
しかし議論としては、いわば《工夫のしどころ》や、
個人レベルではどうにもならない《環境条件の変更》について、
試行錯誤を重ねる必要があります。