大木毅『独ソ戦』

人類史上最大規模とされる戦いの大枠をつかむ読書として適切と感じた。紙の本で、傍線をたくさん引きながら読んだ。

病院の待合室で読み進めたのだけれど――本のなかでは100万人単位の人が "死者数" という数に還元され次々に殺されてゆく。それを読む私は自分ひとりの病気に取り組んでる。その対比には少し救われるものがあった。自分としては病気は人生の一大事だが、それは社会的には無に等しい、私が死んでも誰も気にしない。そこで意識のバランスを取り直す意味はある。

ノルマンディー上陸作戦よりさらに大規模な戦いがあって――そもそも第二次世界大戦の決定的焦点は独ソ戦にこそあって、両国合わせ 3,000万人以上が死んでる。