- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2003/12/06
- メディア: DVD
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二度目の視聴で、感想の部分的メモです(ネタバレ注意)。
- 《関係性*1が、間違った作法にある》という問題設定は、物質にも動物にもない。 プログラムされた反応と、自分で変化させたから自分の罪である反応。
- 人間であることとないことの境界は人間が作ったものではない(線引きという現象は人間が作ったものではない)。 時空間と人間が、このように作られていなければ。
- 「現象のマネジメント」という究極で唯一の課題。 2000年後の人工生命体は凄いレベルで物質を操作する。
- 「大切にする」は、すぐに燃え尽きる偶然の営み。 現実は忘却を苦痛としない。 1億年たったら誰も覚えていない。
- 制度も対象関係も、同じパターンを反復できる。 しかしデイヴィッドは、「僕を受け入れてくれる誰か」でなく、「あの人」の再生を望んだ*2。 考えてみれば人工知能には、「一回性への欲望」がない。 この「一回性」の過剰さを抱えられるか否かが、決定的分かれ目になる。
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- 「反応はあっても欲望はない」(登場当初のデイヴィッド)
- 「消費はあっても愛はない」(ゴミ山に捨てられるロボット)