(フリーペーパーの)永瀬さんと上田さんのご論考も読ませていただきました。詳細は控えますが、「基盤を考えたい/その考察が基盤として機能してほしい」という永瀬さんの取り組みに、強く共鳴しています。
拙論について、的確なご説明をいただきました。 「動かすこと」が、制作それ自体に内在する必要がある――これは、《つながり》を強調するばかりの社会学主義とも別だと思います。
「どうやって動かそうとするか」に、立場や方法があるように見えてきました(斎藤環はそれをマーケットに限定)。と同時に、「芸術と臨床の仕事は、止まっているものを動かすことだ」という考えについて、いまだ私が詳細に論じる能力を持っていないことに、今回のご依頼で直面しました。
こうして「紙の現物がある」こと、それが展覧会という場に出されたことに、とても感謝しています。まさに、《素材化》のチャンスをいただきました。