「宇宙船地球号は、1986年のチャレンジャーから切り離された乗車キャビンである」(大澤真幸)

 普通、われわれは、こう信じている。 チャレンジャーの乗組員が死んだのは、爆破の瞬間だった、と。 だが、実際にはそうではなかったのだ。 宇宙飛行士たちが死んだのは、乗員キャビンが海面に叩きつけられたときだったのである。 彼らを乗せたキャビンは、機体本体から切り離され、爆破の難を逃れていた。 切り離されたキャビンは、25秒ほど上昇した後、落下し始め、およそ3分後に海面に衝突したのだという。 いくつかのエアバックは手動で起動されており、その中のひとつでは、全部で6分間分の供給量のうちのほとんどが使用済みになっていた。 つまり、いくつもの確実な証拠が、宇宙飛行士たちが、爆破の後、3分から5分くらいは生きていた、ということを示している。

知らなかった。
最近は、「逆さにした砂時計」という意識を常に持つようになっています。