妹から見た兄のひきこもり――『domattina』

本当にご家族のblogである証拠はもちろんないけれど、とてもリアル*1
ひきこもりは、ご家族にとって耐えがたい苦痛になっている。

宮崎学法と掟と』p.104より

 日本を含む近代国民国家の法では、私法――民法・商法など――においては、契約自由の原則を通じて私的自治が基本的な原理になるべきだということが前提とされる。

ひきこもっている本人も、ご家族も、社会の中の成員としては、対等な交渉・契約の権限を持つはず。 ▼当人同士の交渉・契約関係において引きこもり状態が成立しているなら、第三者には口を挟む権限はないはず。 しかし現実には、ご家族がひきこもり状態を承認していることはほとんどないし、経済的にも支えることは困難。
ひきこもりという状態を支えるための交渉相手が、家族だけでなく、第三者や公共圏であり得るなら、設定すべき議論のテーブルが違ってくる。 ▼逆に言えば、ひきこもりというのは、本当に家族だけが抱えるべき話なのか。



*1:リンク先のblogにあるような声や実情は、オフラインでたびたび耳にしている。 ご家族のほうがストレスでダウンしてしまうことも多い。