「ふたつの〈当事者性〉」というのは、「研究される側の当事者性」と「研究する側の当事者性」。 「フィールドワークの障害学」というのは最初意味が分からなかったが、その2つの当事者性が絡み合うことには「困難を抱えている」ということか。
私にとっては、「障害学」というジャンルとのオフラインでの最初の出会い。 パネラーお三方のお話は、それぞれのフィールドの歴史やディテールがとても興味深い。 ただし2つの当事者性をめぐる「当事者学」としては、まだ練り上げられている印象はなかった。 ▼終了後、ひきこもりを「impairment なき disability」*1と考え得るかどうか、思い切って複数のかたにご意見を聞いてみた*2。
調査行為の権力性については、2つの当事者の《動機づけ》が気になる。「なぜその研究(or協力)をしているのか」。 ▼アカデミシャンの話を聞いていると、「なんでこの人はこんな難しい話をしてるんだ・・・?」「権威的に言葉遊びしてるだけじゃないの?」と不思議になることがよくある。 ▼逆に、「当事者だからこの研究をしてます」というわかりやすさの危険について、司会の佐藤貴宣氏(ご本人が「当事者かつ研究者」)が指摘。