カネ(今後の焦点)

ひきこもり支援業界における「顧客×支援者」のトラブルは、どうやらそのほとんどがカネ絡みのようだ。私自身の体験も含め。*1
なのに、「ひきこもり支援とカネ」の関係を、まだほとんど誰も論じていない。
おかしい。
「カネ」をめぐる支援業界の難しい事情について、どうして当事者が論じないのか。
この blog ではまったく報告していないが、私は「1時間5000円」での面接相談もお引き受けしている*2。この料金設定について、「安い!」という人と、「・・・・・」という人と、そもそも「お金取ってるんですか?!」と詰め寄る人とがいる。
カネをめぐる議論ぬきの支援論は、もはやむなしい。

たとえば。

「事務所を借りての支援活動で、スタッフを3人雇って、自分を含め全員に月15万円の給料を出す」とする。15万×4=60万円、これに事務所賃貸料や光熱費、その他諸経費いれたら、年間経費があっという間に1000万円を超えるの、わかりますか。「相談料を取ってはいけない」と言っているあなた、行政からの援助がない状況で、どうしろと? 財源の対案を示してください。

しかし。

当然ながら、高額ではサービス受益者が富裕層に限られること、あるいは「継続できない」といった問題が生じる。
ひきこもり当事者的には、「自分の問題のせいで、親が何十万円も何百万円も払うことになってる」という話が耐えられない傾向があるのも事実。多くの当事者は、具体的にカネの話をすることを極端に嫌う。

とにかく。

ここに焦点がある。





*1:というか、それはどこの業界でも当たり前ですね。

*2:単発で終わることも多いし、長らくご連絡を取らずにいて途方に暮れているケースもある(相手は私よりなおさら途方に暮れているはず)。 正直、悩み抜いている。