2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ネット上の努力の、公的な地位は?

当ブログでは2009年春ごろから、《つながりの作法》という、日本語としてはやや奇異なフレーズを育てていました(参照)。 いわば問題意識のキャッチコピーであり、当時はこれでネット検索をかけると、このブログしかヒットしない状態でした*1。 そこに、以…

「つながりの作法」

拙ブログにおける、時系列の大まかな履歴です*1。 http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20090430/p2 臨床家や社会学者は「仲間が大事だ」というが、コミュニティ(つながり)の作法が提案されていない。 つながりの作法を旧来型に放置して、ベタに “つながり” …

超自我を受け入れるスタイル(制度順応のありかた)

制度論の研究を続けていて、理解と興味が飛躍した瞬間が何度かありました。 その一つが、以下の箇所を解読したときです。 ここは、《制度に順応する》ということが、反抗的なイデオロギーによってというより、症候的な反応によってできなくなっている状態を…

芸術活動と医療行為

「精神の運動失調」という拙エントリにある、 患者さんの主観性や周囲との関係性、あるいは臨床の場が、固まってしまってはいけない という指摘ついて、画家・永瀬恭一氏からコメントをいただきました。 @nagasek 無論「患者」を美術家・鑑賞者・批評家に代…

精神の運動失調

ジャン・ウリの講演「構造分析とメタ心理学(Analyse structurale et métapsychologie)」(PDF、2009年)より拙訳: Ou alors, comme le disait Erwin Stransky , un rival de Bleuler... あるいはそうですね、ブロイラーのライバル、エルヴィン・ストラン…