2004-10-27から1日間の記事一覧
これまで、私に本当に本質的な心理的支援を与えてくださったかたの多くが、なぜか被差別部落の問題に関わっておられます…。 最近、さんざん「ひきこもりを放置すれば高齢化し、死者が続出する」と言い続けている私ですが、「ひょっとしたら、大丈夫かもしれ…
「自分の身には、引きこもりは起こらない」と信じ込んでいる人には、≪明日は我が身≫という言葉は、届かないのでしょう。
社会に入れない人間に出会ったとき、相手を 締め付けて追い詰めることで観念させ、回収しようとする 対話的に解きほぐし、相互的に脱落現象を回避する*1 この2通りがある。 *1:essa さんの「社会を切っていいんかい?」を思い出します。
私が危惧するのは、次のようなことです。 現状では、「ひきこもり当事者に犯罪が多い」というのは、―― 統計的に―― 明らかな偏見です。 1988年の連続幼女殺人事件により、かつて「犯罪者予備軍」のように見られた「オタク」のひとたちは、しかしその旺盛な経…
今回の事件であらためて思ったのですが、差別や排除の意識というのは、「事件ゆえに形成される」というよりも、「もともと潜在的にあった差別感情が、事件を口実に結晶化する」*1と言ったほうが正確ではないでしょうか。 これに似た事情は、ジジェクが「ユダ…
みなさんのうちの多くが、すでに「ニート君」 *1のことをご存知だと思います。 私は多くの引きこもり当事者を目撃していますが、ここまで極端な事例には出会ったことがありません。 むしろみんな、憔悴しきっている。 サンプリングそのものに、マスコミの悪…
マスコミ報道の奇妙さについては、こちらの 「PREVIEW」 で拝見した宮台真司氏の発言が印象的でした。 次のような内容です*1。 昨年度の自殺者3万4000人あまりのうち、「ネット心中」は34人*2。 つまりマスコミは、1000人に1人しか選ばない自殺方法につ…
「犯罪者予備軍」というイメージに反し、「ひきこもり状態」は、現状では個人の犯罪加担率を下げている*1。 具体的に統計値で見てみる。 殺人 「犯罪白書」の資料によると、平成14年度の殺人の認知件数は1396件、発生率は 1.1。 ひきこもり当事者が…
今後も、この事件について取材を受けるかもしれません(昨日の記者の方からは、必ずあらためてご連絡いただける予定です)。 そこで、 「こういうことを記者に話してほしい」 「こういうコメントは駄目だ」 「私はこう思う」 「私も取材を受けて構わない」 …
20年引きこもりの男が両親を殺害 ( → 参照)*1 【2005年2月追記 : 上記はいずれもリンク切れなので、別記事をご参照ください。(参照1)、(参照2)】 26日の夕方6時〜10時*2、この事件に関連し、ある新聞社のインタビュー取材を受けてきました。 …