制度的硬直と、受肉した情熱

  • ひきこもっている人は、社会の制度に登録されていないが、本人自身が硬直した意識の制度を生きている。


  • 日本が「悪い場所」*1だとしたら、その悪い場所にいる《当事者》として自己分析的に、あるいは環境分析的に、自分の居る場所を分析し、そこで換骨奪胎的に関与する必要がある、どうしてもそこに墜ちこんでしまう。


  • 坂部恵の「informatio(形相付与)」論。精神分析のみが剔抉する「parole pleine(満ちた言葉)」の情熱。「言葉が形になる」こと。制度的ルーチンワークとしての言説形成ではなく、情熱の受肉としての言説参照)。 分析的な当事者発言としての私の情熱は、単に制度順応ではなく(そのようなものに私はついに失敗し続けている)、換骨奪胎的なメタ分析の情熱だといえる。




*1:椹木野依