『ル・モンド』紙の記事 「フランスのひきこもり事例」

アメリカや日本の話をしつつ、初歩的な啓蒙記事という感じです。
精神分析セルジュ・ティスロン氏が登場してますが*1、「いかにも精神分析」な説明で、ちょっとがっかり。ここはひとつ、制度論系のひとに登場してほしかった。

あと、トイレに閉じこもったという日本の事例にそっくりなアメリカ人男性(30歳)が、認知行動療法を受け入れて元気になった、という紹介も。

以前にお会いしたフランスからの研究チームは、フランスでは引きこもった経歴はスティグマにならないと話されていたのですが(参照)、今回の記事では、ひきこもることには「恥や罪悪感」があり、相談が遅れる、と書かれています。ならば日本と似てる。

記事中で紹介されている hikikomori 動画


冒頭がギャグだけど、単にバカにしているのでもないし、妙にリアル。*2
4年越しとはいえ、16万再生超*3、視聴者の評価も異様に高い。
日本だけに留まらない、世界中に思い当たる問題系になってきたのかどうか。



*1:セルジュ・ティスロン氏の邦訳された著作

*2:最後に「New Start」とあるので、この団体に取材したらしい。

*3:今回の『ル・モンド』記事で一気に増えたのか(笑)