精神医療、教育学だけでなく、人間のあらゆる活動に関わる「制度を使った方法論」*1を検討するために、《制度》という概念を勉強し、検討しておきます(こういう作業は今後もつねに継続します)。

【追記】

構造でもシステムでもなく、「制度」という言葉にこだわって分析や検討を重ねること、そこで具体的に訓練や組み直しを行うことが、ひきこもりの臨床にとって決定的に有効であるというのが私の理解になりつつあります。――「精神分析」ではなく、「制度分析」に注目すること。その「制度分析」は、経済学にいうものではなく*2、場所としての自己を論点化すること(参照)、場所としての関係を批判的に検証すること。当ブログがこれまで取り組んできた「当事者」論や、「終わりなき事後的分析」を、この文脈の中で再整理するつもりです。





*1:三脇康生による命名。【参照

*2:とはいえ、無関係ではあり得ないので、逆に既存の「制度」論にも興味が向かうとともに、その興味自体がすでに “臨床的な” 意義を持ちます。