痛みとしての「メタの維持」

「メタ」とは、「高みに立って見下ろす」、「雲の上から小便*1」というような、安全圏の視点設定ではない。トラブルの渦中にあって、みずからを含むすべてを括弧に入れ、その「問題化視点」という痛みの実存そのものを我慢強く維持しようと努める、その危うい宙吊りプロセスそのもののことだ。メタとは痛みの実存だ。さもなければ、「分析の consistency」(三脇康生)は維持できない。