「治療」と「支援」

雑誌対談時、「ひきこもりは『治療』の対象で、ニートは『支援』の対象である」という言い方が斎藤環氏から出ていたらしい。
報告者である私(上山)は、以下への議論のつながりがよく理解できなかったのだが、

斎藤:「治療と支援の違いは、価値観の提示の有無」

「治療」と「支援」で、価値観提示があるのはどっち?・・・・


「親から子への価値観の提示は、早い段階でしたほうがいい」と両者。「○○だけはしてはいけない」とか、「どんな仕事をしてもいいが、△△にだけはなるな」など。そうすれば反発もできる、と。価値観提示のない真空状態がまずいのでは、と。

玄田:「昔は食べていくのに精一杯で、考える余裕がなかったが、今は『好きなことをやれ』と言われる。これは実はかなりつらい。『何をしてもいいが、個性的であれ』というが、その『個性的であれ』というのはものすごい要望だ」