支援の分業化

id:hotsuma さんのまとめから、「NEET ニート」(Not in Employment, Education or Training)という概念を知る。以下ははてなキーワードの解説から。

 仕事に就こうとせず、かといって教育を受けるでもなく、また専門的な技能を身につけるべく職業訓練を受けるでもない状態のままにある人々を指す概念。英国でまず問題として名づけられた。
 現状のほとんどの就業支援策から事実上排除された存在であり、求職もしないので失業者としてもカウントされずつかみどころのない存在。

日本語でこれに対応するのは、以前 matsue さんが教えてくれた「無業者」のようだ。( → id:sarutoru さんのところで、少しやり取り。)


「仲のいい友人が数人できるまで」をご自分の仕事のミッションにされている斎藤環さんは、「ひきこもっている人をニートにする」ということか。
僕自身、自分が追い詰められてゆくにつれて忘れていたが、「(1)完全に閉じこもっている人が外出できるようになる」というテーマと、「(2)稼ぎを作れるようになる」というテーマとは、ミッションとして分ける必要がある。


これは主に当事者に向けての言い訳になるが、僕は道徳的な意味で「働かねばならない」と言っているのではない。働かなくてもずっと暮らしていける環境が家庭の中にあるなら、働く必要はない。だが、親がいつまでも養ってくれるとは限らないし、そもそも親の金はすぐになくなる。「追い出される or 金がなくなる」前に対策を講じないと、死ぬよ、と言っているだけだ。
親や社会が当事者を説教してもデメリットしかないが、逆に言えば、当事者が親や社会にグチを垂れても、何の問題解決にもならない。
だが・・・・、実は多くの当事者は、「このままじゃ死んじゃう、どうしよう!」と言ってあたふたしているわけで・・・・。恐怖感を煽っても、逆効果。
僕はとりあえず、「事実」としての餓死を問題にしたい。感情的に煽らなくても、僕らはどんどん追い詰められてゆくのだ。