友人から電話とメール。

彼は去年からベーシック・インカムに注目しているが、かなり懐疑的らしい。でもすごく勉強になった。

• 「現在の日本の GDP だと、成人一人あたり月額８万円が支給できる」という試算が小沢修司『福祉社会と社会保障改革*1』ISBN:4901793047 にあるらしい。
  • ただしこの試算は、既存の社会保障（医療保険、国民年金、雇用保険・・・）の全廃を前提としている。うーん・・・。

• ネグリ／ハート『帝国』ISBN:4753102246 に、「マルチチュードの政治綱領」としてベーシック・インカム（社会的賃金）が登場しているとのこと。
  • 経済政策には、つねに政治的な文脈があるということか・・・・。

• google:トービン税 について教わる。
  • 僕は社会学的な「自由」や「再分配」の話がどんなふうに経済政策的な根拠を持ち得るのかよくわからなかったんだが・・・・。具体案を伴わない理想論は空しいわけで。（本当に必要なのは、具体案のディテールなのだ）

• 山森亮という方がアマルティア・センやベーシック・インカムについて研究されているらしい。
  • 雑誌『現代思想』（2003-2）に、「基本所得──多なる者たちの第二の要求によせて」という氏の論考がある。

• ワークフェアについては、神野直彦『人間回復の経済学』（岩波新書）がある。
  • アマゾンのレビューで全員が五つ星って・・・・。

*1:今のところ、日本で唯一ベーシック・インカムを正面から論じた本。