2007-04-24から1日間の記事一覧

「1%でしかない部分に縛られている」

仁愛大学で同じくゲスト講義に来られていた松嶋健氏の、次のような発言が刺激的だった*1。 大学教授であるとか、医者であるとか、ひきこもりであるとかいう社会的な存在理解があまりに支配的になり、私たちの意識を縛りつけている。 しかしそれは本来、人と…

「文脈」と「制度」

4月18日、三脇康生氏のお招きで仁愛大学のゲスト講義にお邪魔。 ラカン派精神分析を参照する斎藤環氏と、ジャン・ウリ*1、ガタリらの「制度論的精神療法(psychothérapie institutionnelle)」を参照する三脇康生氏は、理論的なお立場として対立関係にあるは…

実体化――「穴を詰めるような意識」

ひきこもりにおいては、意識の中の「穴」のような部分に意識が固着し、そこに自意識的に集中するのをやめることができない。 自分の鏡像を引き絞るための穴。 つねに脅迫されているような。 ▼「息を詰める意識」でようやく自分のまとまりを保っている。 対話…