2007-03-26から1日間の記事一覧

現場と言葉

こういうことを申し上げると、少しでもそういうことに関わっている人たちは、すぐに「現場」という言葉を持ち出します。 僕らはそういう現場主義を徹底的にばかにしていますけれども、「おまえら現場を知らないじゃないか。現場を見てみろ」というようなこと…

「家族と信仰」(p.173-182)

学校という空間はもっとも鋭く極端なかたちで、言うならば権力関係として、このシステム化を推し進めている。 教師と生徒の関係はほんらい少しも権力的ではないのに、権力関係として出現してくる。(p.181) 教師と生徒の関係は、支援者とひきこもり当事者の…

《する》ことへの留保と、「居続けることのもたらす信頼性」

このことの意味は、〈する〉ことへの留保である。 (略) 何もしないということが〈する〉ことなのだという逆説をここからとり出すことができる。 さらにもう一つの思想が内蔵されている。 それは〈いる〉ということの力である。 いること、居続けることのも…

 『引きこもり狩り』について 2

【『狩り』 1】、 【『狩り』 3】、 【『狩り』 4】、 【『狩り』 5】 発言者のそれぞれについて、いくつか引用・検討させていただく。 強調はすべて引用者。 ■芹沢俊介氏 (せりざわ・しゅんすけ) 評論家、1942年生まれ。