2007-03-02から1日間の記事一覧

存在承認と交渉

子どもであろうとした、その子ども性に注目したことによって、貴戸理恵は奥地圭子に非難された。 子どもは、「発言しないで従順」であることによってのみ存在を保証される(→「存在と言葉」)。 自律的な発言を試みれば、本人にそのつもりと準備がなくとも「…

「当事者」を be動詞 で語ること

誰かが存在を否定されていれば、まずは「存在肯定」が必要になる。 その際、肯定されるべき当事者枠は《存在》として、つまり be動詞 で扱われる: 「あの人は○○だ」。 ひきこもり、不登校、フリーター、被差別者、病者、障害者、子供、同性愛、女性、・・・…

大屋雄裕 『法解釈の言語哲学―クリプキから根元的規約主義へ』

p.198より。(強調は引用者) 運動としての法とは、問題を可能な限り三人称的な地平において、個々人の一人称特権を許さないような形で記述する試みである。 今、個々人の意見の相違が当然存在するものと考えられるとき、そこでは逆に言えばある人の抱いた意…