2006-11-15から1日間の記事一覧

傷とアファニシス

ひきこもりは、死とトラブルを恐れた状態にある。 外界に関われば、必ずトラブルに巻き込まれるのだから、――というよりも、外界に関わって生き延びるとは、「トラブルをやりくりしてゆくこと」だから、 揉めごとに関わってもあえて自己主張できる強さをもて…

「処理の完遂」と、「終わりなき」の構造

ひきこもりの自意識は、傷口そのもののように膿み続ける。 強迫的な再帰性は際限なく意識の秘肉を痛めつけ、痛みを感じることが現実を感じることに等しい。 傷の再生産以外に、現実を感じられる場所がない。 外界の狂乱に巻き込まれれば、再帰的な確認のタス…