2004-05-28から1日間の記事一覧

(2)について(「本当の愛」)

id:Ririka さんは昔、男性から「君にとっての本物の恋愛ってなんだ?」と訊かれ、「本物の恋愛なんてナーンセンス!」と答えたという。ところが最近の日記で「リリカさんにとって『好き』とか『恋愛』ってどういう感情のことですか?」と訊かれたときには、…

「固有名のトートロジー」と、≪対象a≫の共時的・通時的遍在性

私が新宮氏の『ラカンの精神分析』ISBN:4061492780 で、最も理解できず、なのに最も気になる箇所が、「対象aは黄金数である」という章(p.92)だ。 ≪対象a≫はラカンのジャーゴンの中でも鬼門の一つで(ラカン自身の学説の中でも位置づけが変わっていったらし…

(1)について(「無意識的な愛」)

「僕の無意識が彼女を愛したとき…」は、東浩紀氏や柄谷行人氏の主張ではなくて、ラカン派の精神分析に出てくる議論から私が抽出し、以前から気にしながらも、その真意がよく理解できなかったテーゼです。 → 今回調べなおしたら、間違っていました…(泣)。 …

問題提起

26日のエントリーで、私は次のように書いた。 確定記述レベルの相対的なモテ競争は、意識レベル。遡及的に気付かれる絶対的な「愛の剰余」は、無意識レベル。 → 「僕の無意識が彼女を愛したとき、僕は本当に彼女を愛している」という説。 それに対する、id:R…

 無意識的な愛

性的嗜好や愛情生活の傾向が政治的・思想的含意を持ち得ることは、すでにいろんな人が論じている。火種も多く、実は以前にこうした話題でずいぶん嫌な思いをしているので、勇気が要るが、引きこもり周辺の苦痛(およびその軽減)にとってもとても大切なテー…

 無意識的な愛

性的嗜好や愛情生活の傾向が政治的・思想的含意を持ち得ることは、すでにいろんな人が論じている。火種も多く、実は以前にこうした話題でずいぶん嫌な思いをしているので、勇気が要るが、引きこもり周辺の苦痛(およびその軽減)にとってもとても大切なテー…