「橋本光代さん、どうかお元気で!」(三脇康生)

強調は引用者。

 医者とも、 ケースワーカーとも、事務長や管理栄養士とも、人が冷めている時は励まし(「内」を重視し)、人が熱を出し過ぎている時は俯瞰的な視点で冷ます(「外」の目で見てみる)という、素晴らしい距離感でコミュニケーションを続けてくれた人、それが橋本さんだった。
 彼女がラボルド病院*1で生き生きしていた理由はこれで明らかであろう。 このようなポジションはラボルド病院では、何の国家資格も持たないガタリにより作り出されていたからである。
 専門性や感情や方言で作られている壁は非暴力的に破られなければならない。 そんな勇気を持って生きること、それを橋本光代さんへの恩返しとしたいと私は切に切に思う。




*1:制度論的精神療法(psychothérapie institutionnelle)」の実践現場。 院長はジャン・ウリ