私(上山): 「言語訓練」

ひきこもり当事者の苦痛への対処として、このテーマを持ち出しました。当事者は政治的弱者ですが、自分の置かれた状態を改善したり、交渉能力を発揮したり、といったことが極端にヘタ。そこに必要なのは「言語訓練」ではないのか、というわけです。


法律へのリテラシーを上げたり、一般の人々との情報格差を解消するというのも、広い意味での「言語訓練」だし、当事者の多くが抱えている「怒り」の感情を言葉にし、その怒りに取り組んでいくのも、「言語」の作業だと思うのです。
労働訓練や対人関係のスキル・アップも、広い意味での「言語能力」の問題だと思うのですが。


最近気になっているのは、ひきこもり当事者の「トチ狂った」発言です。ひきこもり批判派から「それみたことか」と言われかねないような、つまりたやすく政治的に利用されてしまうような発言を、かなり無造作にしてしまう人を、しょっちゅう見る。
けっこう真剣に考えています。