2010-06-08から1日間の記事一覧

三島由紀夫『天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫)』末尾

語学の勉強を兼ねて。 これと云って奇巧のない、閑雅な、明るくひらいたお庭である。数珠を繰るような蝉の声がここを領している。 そのほかには何一つ音とてなく、寂寞を極めている。この庭には何もない。記憶もなければ何もないところへ、自分は来てしまっ…

静かさ

極端な静寂を唯物論的に扱うことができるようになると、声が元気になる 独りでいると、かえって静かにならない*1。 メルロ=ポンティ 『天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫)』末尾 『2001年宇宙の旅 [Blu-ray]』 キューブリック 『GHOST IN THE SHELL 攻殻…