「参加できない」の余談

1968年生まれである私は、ファースト・ガンダム(1979年)に相応に熱中した*1後、待ちに待った『Zガンダム』(1985年)で落胆とショックを味わったのだが(「わからない」「世界観に入っていけない」)*2、あの新しい「演出作法」への違和感と「取り付く島のなさ」は、まさに「文脈が読めない」という感じだった。 今で言えば、「ヲタすぎて入っていけない」だろうか。 この作品で何を楽しめばいいのかが、わからなくなった。 作り手は何かに強い固執を持っているように見えたが、それが自分には共有できないものらしかった。 (「文脈に入っていけない」という苦痛に関連する記憶として。)



*1:当時ガンダムに熱中していた(今で言うオタクの)クラスメイトからは、「ファンになるなら、もっと本気でなれや!」と苛立たしげに言われていたし、そもそも私には無理だったのかも。

*2:私の前後の世代では、似た体験をした男性によく出会う。