「ひきこもり学生:和歌山大が支援室 専門スタッフ配置」(毎日新聞)

 ひきこもりは全国で40万〜100万人いるとされる*1。 同大でも大学院を含め計約4000人の学生のうち、常時80〜100人程度がひきこもりの状態にあるという。 同大保健管理センター所長の宮西照夫教授(精神医学)の調査によると、学内で精神疾患を発病した学生数は82〜92年(11年間)は100人だったが、93〜03年(同)は328人に増えた。 そのうち、適応障害は12人から91人、摂食障害は3人から22人と増加が目立った。
 適応障害の大部分は男子学生。 講義の履修登録方法を周囲に聞けず、そのまま登校できなくなるなど、ささいなことがきっかけとなるケースが多い。 また、摂食障害はほとんどが女子学生で、中には月約10万円の仕送りをお菓子代として約5日間で使い切り、食べては吐くことを繰り返して深刻な過食・拒食状態となり、勉学に取り組めない例もある。

何をもって「ひきこもり」としているかも微妙だが、「精神疾患」「適応障害」というカテゴリーの使い方が、記事の実例として気になる。




時事用語辞典 ◇ 適応障害(adjustment disorder)

 社会環境に適応できないことで引き起こされる精神病





皇太子妃殿下の現在のご病状に関する東宮職医師団の見解(1)

 すでに発表しております適応障害」という診断は、国際的に広く使用されているアメリカ精神医学会の公式の診断分類『精神疾患の診断・統計マニュアル第4版改訂版 DSM−IV−TR』に基づいて行ったものです。 DSM−IV−TRによれば、適応障害は、「はっきりと同定される社会心理的ストレス因子に反応して、臨床的に著しい情緒的または行動的症状が出現することである」と定義され、うつ病や不安障害などの他の精神疾患の診断基準は満たさないが、著しい苦痛を伴うものであるとされています。





はてなQ:「雅子妃殿下の病名は明らかに鬱病と思われますが、なぜ表立ってその病名が新聞・テレビ等の報道やニュース中には使われず、「体調を崩されている」などというさっぱり意味のわからない表現に置き換えられているのでしょうか。




雅子さまの所感(全文)



*1:参照