弱者のジレンマ

『フリーターが語る渡り奉公人事情』というBLOGの全エントリー全文を2枚のHTMLメールにコピペし、文字の色などを変えながら読んでいる。 すべての意見に同意できるわけではないが、私にとっては大切な出会いだと思う。*1
生活条件の劣悪化が、状況に対抗するための知性や体力を奪い、例えばブログにエントリーすることすら不可能にする。 そのギリギリの状況を言葉で支えようとし、しかしそこには不可避的にほころびが走る。 追い詰められ、いちばん声を発さなければならないはずの階層が、あまりにも弱い存在であるがゆえに意見表明のチャンスすら失う。 やっとのことで声を出しても、破綻ぶりが度を越すと、かえって逆宣伝のようになる ―― そんなやりきれないジレンマを思い出させてくれる。







*1:リンクを張ってこのサイトの存在を教えてくださった id:yodaka さんに感謝!