(3)I ご夫妻  事件は1999年11月28日

亡くなられた娘さんたちの遺影とともに、ご夫婦で登壇。

 一家4人で東名高速道路を走行中、11t トラックに追突され、後部座席に乗っていた1歳と3歳の娘が焼死した。 父親も大火傷。
 犯人は十数年にわたる飲酒運転の常習者であり(「おかしなトラックが走行している」という通報は十数件もあったのに警察も道路公団もすべて無視していた)、当日も缶チューハイ1缶にウイスキーボトル3分の1をストレートで空けて泥酔状態で運転、事故となった。



以下は奥様の主張。

 これほど悪質なのに、「求刑・懲役5年、判決・懲役4年」。 軽すぎる、しかも減刑理由は何か。 反省している、謝罪している、という理由は馬鹿げている。 自分の減刑のためにしているだけ。
 「加害者には妻も子もある」? うちの子供たちはもう2度と帰っては来られない、なのになんでこんな理由でそんな人達のために被害者が涙をのまねばならないのか。

 これで「すでに充分な社会的制裁を受けた」と言えるのか。
 加害者は刑務所でのんびり暮らしているのだろう。 だが被害者は、何の救いもないところで生活を支えて行かなくてはならない。 24時間ギリギリまで追いつめられる。
 とにかくこの社会は飲酒運転に寛大すぎる。 その状況を改善するために活動したいし、そういう形で娘二人の犠牲を生かしたい。・・・・



お二人は会場で、交通犯罪をめぐる刑法改善のための署名集めをしたおられた。*1





*1:後日、「危険運転致死傷罪」に結実。