2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「焦燥感」と「せき立て」の違い

上記「三人の囚人の話」について、斎藤環 『ひきこもり文化論』(p.93)より。 このすぐれた寓話は、ひきこもりを考える際に、きわめて重要ないくつかの示唆をもたらしてくれます。 病理的なひきこもり事例において、欲望が存在するにもかかわらず行為が阻害…

「せき立て」

斎藤環 『ひきこもり文化論』 p.90-92 より(強調は引用者)。 上とまったく同じ話ですが、理解に役立つと思うので、ゲームの説明部分から。 三人の囚人に五枚の円盤が与えられています。 三枚は白で二枚は黒。 囚人たちの背中に円盤が貼り付けられています…

「三人の囚人の話」

ジャック・ラカン『エクリ 1』 p.263-4より。強調は引用者。 論理的問題 刑務所の所長が三人の囚人をとくに選んで出頭させ、次のような意見を伝えた。 「きみたちのうち一人を釈放することになった。その理由はいまここで言うわけにはいかない。そこで、もし…

 「三人の囚人の話」 と 「せき立て」

交渉論と去勢否認の関係で、ラカンの「三人の囚人の話」を取り上げ、少しだけ触れるつもりだったのですが、考えているうちにどんどん深みにはまりました。今後も参照する機会が多いと思うので、以下に資料として引用しておきます。

「田辺市のひきこもり支援」(窓口開設6年目の報告)

目良宣子さんの活躍で知られる和歌山県田辺市の資料です。 平成18年度分までがまとめられています。

斎藤環情報

茂木健一郎氏との往復書簡 「脳は心を記述できるのか」 【参照】: 斎藤環による講演 「脳はなぜ心を記述できないか」 書評: 「マイケル・ジーレンジガー著 『ひきこもりの国』」

雑誌『ビッグイシュー』 第73号 発売中

斎藤環さんと私の往復書簡 「和樹と環のひきこもり社会論」、今号は私で、『「ひきうけ」の破綻としてのひきこもり』です。 本屋さんでは売っておらず、すべて立ち売りです。 販売場所はこちら。 各販売員は、バックナンバーも大量に取り揃えて立っておられ…