雑誌『ビッグイシュー』 第61号 発売中

斎藤環さんと私の往復書簡 「和樹と環のひきこもり社会論」、今号は私で、『洗脳拒否を共有すること』です。 ▼以下、その原稿より。

  症状というなら、懐疑をやめられないのが症状です。

    • 本屋さんでは売っておらず、すべて立ち売りです。 販売場所はこちら
    • 各販売員は、バックナンバーも大量に取り揃えて立っておられます。 ▼ひきこもり問題に興味をお持ちの方は、特に第45号:特集:ひきこもりの未来と、それ以後の号をどうぞ。






愛(転移)と自由

いただいたブクマコメントより。

 id:Arisan  愛は、享楽が現象に絡め取られることを防止するのだと思う。

私はかつて、ある人に夢中になったとき、膨大な言葉を贈った。
それは、これ以上ないほどの自由の経験だった。
転移を失うことは、自由を失うことを意味するのではないか。*1
単なる不活性は、自由ではない。





*1:リアリティの場所に欲望があり、自由がある。 ▼参照:「私の興味の対象は突き詰めると、『欲望』と『リアリティ』なんです。」(『文学の徴候』について斎藤環

問題への愛

「甘えているだけだから、自衛隊に入れろ」云々の粗暴なひきこもり論について、
かつて斎藤環氏が、講演会でこう語っていた(大意)。

 ひきこもりというのは愛の話なんだから、(この問題に)愛のない人は放っといてほしい。

心から同意する。
じつはひきこもりというのは危険な話題で、
語ろうとする者は、その者自身の愛の事情をさらけ出すことになる。
事後的な分析」は、そういう恐い話でもある。