「研究者の資質とは何か」(河野勝氏)

 よく、研究者に適した資質って何ですか、と学生たちに聞かれる。 ボクはそれがすべてとはけっして思わないけど、ひとつの重要な資質は、まちがいなく、孤独に耐えられることだと思う。

ひきこもってる人は、孤立はしているが、孤独には弱いと思う。
むしろそこを課題にしてはどうだろう。
社会性 = トラブル耐性 = 孤独に耐える能力

    • 追記: これは、私が自他の問題をそのように整理してみた、ということなのですが、すぐに思いつくのが、「問題を個人の責任に還元するのか?」という疑問です。 そもそも、「孤独に耐える力」や「トラブル耐性」は、孤立しすぎた人間では弱くなりがち。 ▼「孤独に耐える力」を課題として設定することは、必ずしも責任を個人に還元することではないと考えます。――最初は自覚していませんでしたが、ここで私は、新しい論点を招き入れてしまったかもしれない。】




「毎日1000人が自殺に走る国がまともなはずがない」(神保哲生氏)

当blogでは何度か触れてきましたが、発表される統計の自殺者数は、「決行から24時間以内に死亡した事例」のみです【参照】。 未遂はもちろん、24時間以降に死亡した事例もカウントされません。

追記(『来世牧童になるために』より)

 自殺に関する正確な統計がない つまり、自殺死であることを恥として隠そうとする傾向が一般に遺族側にあって、統計に数として乗ってこないのだという

なら、「自殺」としてカウントされるべき実数はどれくらいになるのだろう・・・

  • 日本の「自殺・自殺対策」の事実*1
    • 自殺率は先進国の中で最多。 アメリカの2倍、イギリスの3倍。
    • 自殺者数は、交通事故死者数の4倍以上。
    • 自殺対策予算は、交通安全対策予算の1700分の1。