他者憎悪と自殺願望

 前日コメント欄、id:Johann さんの書き込み。

 僕の場合、人間関係全てに苦痛を感じるわけじゃなく、労働や学校などで生じる人間関係が苦痛です。何か上からものを言われる事に我慢できない上に、暴力がさらに自分の立場を危ぶめるのを知っているから、結局自分の頭の中で、自分や他の人間への憎悪が増していきます。それが煮詰まってくると「もう死ぬしかないのかな」などと思うようになります。自殺のイメージが何度もあらわれてきます。ですが、家族の事を思うくらいの理性はあるので、自殺には至れないのです。すごく辛いです。

 フーコーの「権力」論を思い出す。役職の上下関係のみならず、私たちは避け難く他者に対して権力になってしまう。「反権力」を素朴に口にする人はそのことに気付いていない(そういう人は往々にしてその人自身がひどく権力的だ)。だから僕たちは「いかにして権力を生きるか」を真剣に検討しなければならない。(ちなみに僕は、上から言われることも苦手だが、後輩やへりくだってくださる相手に「上からものを言う」のもひどく苦手だ。)
 Johann さんの言う「憎悪や自殺願望」は、多くの方にとって極めて喫緊のテーマではないだろうか。少なくとも私は深く共感した。他者に巻き込まれすぎる環境は、自殺したい環境でもあるのだ。