『ユダヤ人の歴史』通読

「社会や環境のせいでそうなった」と、「本人の主体性ゆえにそうなった」を絡み合わせながらの記述。

  • (1)中間コミュニティとしてのユダヤ人集団
  • (2)政権とその社会の法律や規範
  • (3)貧しい被抑圧民

(2)の方針に順応するユダヤ人集団が、(3)から嫌われ憎悪を買う構図。


私はこのユダヤ人の顛末を、「日本人の未来もこうなるのではないか」と思いながら読んでいた。ユダヤ人が現代になって《ネーション》を持とうとしたこと。日本人は海に囲まれた島国であるがゆえに、最初からその《ネーション》を意識せずとも手に入れていた――そのことの絶大な恩恵。