"Theory is physical":理論的理解は、時間的に展開される。

理論的理解には、記号という物理的な支えが必要。ということは、理論はこの物理的な支えの限界を超えては成立できない。「information is physical」というランダウアーの指摘は、理論そのものについても言える。つまり "Theory is physical"。理論的理解は、物理的土台を離れては存在し得ない。理論的理解は、無時間的な幻想世界で抽象的に成立するのではなく、この物理世界それ自体において、時間的に展開される*1。その理論的理解は、時間といかなる関係を持ち得るか。


*1:理論を理解するというのは、時間的に実現される労働過程だ。