「時間は自己を自己に関係づける否定性に等しい」

経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2)』p.223 より:

 したがって抽象的な思想家にとっては、自然全体は論理学的な諸抽象をただ感性的で外的な形式のなかで繰り返しているものにすぎない。彼は自然やこれらの〔論理学的な〕抽象をふたたび分析する。したがって、彼の自然直観なるものは、彼が自然直観から抽象したものを確認する行為、彼によって意識的に繰り返された彼の抽象の産出過程にすぎない。こうしてたとえば、時間は自己を自己に関係づける否定性に等しい

最後の箇所の原文「die Zeit = Negativität, die sich auf sich bezieht」

これはマルクスが観念論(ヘーゲル)を批判するために揶揄的に説明してる部分なんだけど、大事なポイントに触れてるように思えてならない。