文字起こし【メディカル・ジェノサイド: 中国の臓器移植産業の隠れた大量虐殺】(新唐人テレビ)


メディカル・ジェノサイド: 中国の臓器移植産業の隠れた大量虐殺


データもたくさんあり、衝撃的な内容がよく纏まっているので、字幕を書き起こしてみます。


もくじ


動画内に登場する語り手たちが著者である書籍:

Bloody Harvest: The Killing of Falun Gong for Their Organs

Bloody Harvest: The Killing of Falun Gong for Their Organs

関連リンク:
bloodyharvest.info
The Slaughter: Mass Killings, Organ Harvesting, and China's Secret Solution to Its Dissident Problem

The Slaughter: Mass Killings, Organ Harvesting, and China's Secret Solution to Its Dissident Problem

関連リンク:
ethan-gutmann.com

動画の字幕より:

中国 人口の最も多い国 拡張する臓器移植産業の拠点地
ここ数十年にわたり、ほとんどの臓器は死刑囚からではないという報告が現れている。公式発表とは異なり、無実の人々が需要に応じて殺害されているという報告だ。世界の調査者が新たな証拠を暴き、移植濫用の真実と規模が明らかにされている。

2016年6月 3名の独立した調査者が協力し、動かぬ証拠を680ページの報告書にまとめた(映像は米国ワシントンDC、2016年6月22日)


デービッド・キルガー(David Kilgour、元カナダ国務大臣 アジア太平洋地域担当、『Bloody Harvest/The Slaughter』共著)氏の発言:

「私の知る限りでは中国は、国営産業が臓器販売のために人を殺害する世界唯一の国でしょう」

イーサン・ガットマン(Ethan Gutmann、調査ジャーナリスト、『Bloody Harvest/The Slaughter』共著)氏の発言:

「病院数は尽きません。一つひとつを詳査しました。大型病院の話です。移植外科医と移植チームが限りなく働いています」

デービッド・マタス(David Matas、国際人権弁護士、『Bloody Harvest/The Slaughter:最新報告書』共著)氏の発言:

「数字の高さに驚きました。数倍なのです。公式発表の6倍から10倍です。」

米議会で公聴会が開かれた。英国議会、欧州議会、カナダ議会でも開かれた。米下院は満場一致で決議案を通過させた。「合意のない良心の囚人から系統的に 国家認定のもとで臓器を収奪すること」を譴責するものだった。中国で行われている臓器のための殺害は 世界中で報道されている。


メディカル・ジェノサイド:中国の臓器移植産業の隠れた大量虐殺

10年の調査

2006年、無実の人々が中国の闇の拘束施設で、臓器のためにオンデマンドで殺害されている事実が最初に明るみになった。

最初の調査者はデービッド・キルガー、アジア太平洋地域担当の元カナダ国務大臣。そしてデービッド・マタス、国際人権弁護士だ。

「2006年に調査を開始したときは、どこにたどり着くか知るよしもありませんでした。結論も分かりませんでした。最初の驚きと落胆は、真実であることでした。中国全域で行われており、2001年から報告書の発表の日まで行われています」

キルガーとマタスは2006年7月に最初の報告書を発表。その後Bloody Harvest(中国臓器狩り)として本にまとめた。

同時期、イーサン・ガットマン(ロンドンを拠点とする独立したジャーナリスト)が、調査に7年を費やし、2014年The Slaughterを出版。
無実の囚人であることを指摘しました。ほとんどの臓器源であると確信しています。デービッド・キルガーとデービッド・マタスと私は異なる方法で調査し、同じ結論に達しました」

調査者は協力して中国の移植病院 数百軒を調査し、2016年に新しい報告書として発表。三人の調査者は各々の調査が称えられ、ノーベル平和賞候補となった。


「目を見張る」移植件数

中国の移植産業の規模を正確に把握し、犠牲者の数を割り出すことは困難だ。調査者たちは10年を費やして証拠をつき合わせた。例えば2013年9月、北京大学人民医院 朱継業 肝胆外科主任は『中国経済週刊』で、「1年で4000件の肝腎移植(liver and kidney transplants)を行ったことがある」と述べている。

デービッド・マタス:
「全てを照合しました。明示された移植件数に対して、職員数・病床数・研究発表・メディア報告・免疫抑制剤の購入量など、あらゆる情報にあたりました。そして全ての照合作業を通して、一貫した全体像が浮き上がりました。この病院の場合、4000件という発表は事実だ、という結論に達しました。天津中央病院には500床あります。現在はこれ以上ですが、移植手術用に500床あるのです。占有率131%に達したことが何度かあると、内部の通信で伝えています。入院期間を20~30日として、年間およそ5000件の移植をしているのです

中国政府が公表する年間1万件の移植件数は、数軒の病院での移植件数を合わせただけで超えてしまう。2つの病院は氷山の一角にすぎない。調査を通じて1000件以上の病院が、移植手術を続けるために2007年に衛生部の認定申請をしていたことが発覚した。これらの病院は衛生部に移植センターとして認定されるための最低要件を満たすことを示唆する。

デービッド・マタス:
「169軒の病院が選定されました。現実の数字はさておいて、最低要件で移植手術が行われているとしましょう。現実としては年間10万件に近いと推定します

調査者は巨大な移植制度に関して他の証拠もつかんだ。中には中国政府高官による発表もあった。中国臓器提供専門家委員会の何暁順は次のように語っている。
「1999年から2000年にかけて移植件数は10倍 2005年にはさらに3倍増加」

つまり6年間で30倍

「中国の肝移植の父」として知られる呉孟超は 2011年にメディアに「中国が現在行っている移植件数は世界最多」と語っている

2000年以来、米国全域で年間平均 約6000件の肝移植が行われてきた。中国の病院数軒が行う件数に相当する。

デービッド・マタス:
必要に応じて供給される臓器は無限です。病院の収容能力だけが障害でした。このため2001年以降、建築ブームを迎えました。移植専用の新しい病床、新しい病棟、新しい病院。こうして移植は収容能力の限界で営まれ 年々増加していきました」

169軒の衛生部認定病院だけで、2000年からの合計移植件数は100万件以上と報告書は明示する。さらに多くの非認定病院も移植を行なっている。


国家が駆動する産業

臓器移植産業は五ヵ年計画に組み込まれてきた。中国の国家戦略で高い優先事項とされている。多数の臓器移植研究・養成プロジェクトは、国家の主要な計画・資金が支える。

中国国際臓器移植支援センター(CITNAC)は 国外用の移植価格をウェブサイトで公開していた

年間およそ90億ドルから100億ドルを中国全域の移植産業がもたらしています。かなりの金額です。この資金で多くの病院が多くの手術を行なっています。」(デービッド・キルガー、元カナダ国務大臣、アジア太平洋地域担当)

「幹部が監査しています。じゅうぶん承知しています。中国の首脳候補だった薄熙来(はく・きらい)の右腕・王立軍は中国で最も有名な警官でした。ここでは臓器収奪を指示しています。中核にいたのです。致死的注射の新しい方法を編み出したことで受賞しています。授賞式で数千件の移植に関わったと認めています。」(イーサン・ガットマン、調査ジャーナリスト)

CITNAC のウェブサイトは次のように記載する。「毎年これほどの規模の移植を行うことを支援してくださった国家政府に深くお礼を申し上げます。世界でも比類ないことです」


オンデマンドの移植手術

調査者は中国での移植手術の特徴に衝撃を受けた。世界では見られない、オンデマンドでの移植手術だ。臓器提供・割り当て制度が進んだ国では、ドナーが出てくるまで患者は通常、数年待つ。中国では一般的な待ち時間は数週間。2006年の肝移植登録では。27%が緊急移植手術と記録している。肝臓を数日あるいは数時間で見つけていることになる。

「2005年のことでした。優先的に心臓移植を受けるために待っていた入院患者の一人がこう言ったのです。保険会社に言われたということでした。イスラエルの保険会社です。2週間以内に中国に行くようにと。心臓移植手術の日程が決まったから。このような手術の日程が、どうして事前に立てられるのか。手術の日に誰かが死ぬんだよ、と伝えました。そのようなことは知りませんと答え、彼は中国に行き、約束通りの日に心臓移植を受けました。」(ヤコブ・ラヴィー教授、イスラエル国立移植センター心肺移植委員会議長、イスラエル移植学会プレジデント)

中国南西部のある病院では、「ドナーがレシピエントを求めています」「成功するまで移植を続けます」と宣伝している。

2006年、中医学の専門病院の臓器移植センター外科主任は、腎移植を2度、3度、4度受けた50人の患者例の研究論文を発表している。

「頭にこびりついているのですが、中国に2度渡航した男性の例があります。初回では腎臓が4対用意されました。いずれも適合しませんでした。3~4ヶ月後にまた渡航し、さらに4対の腎臓が試されました。8つ目の腎臓が適合しました。彼は健康になりましたが、このために8人の人間が殺されたのです。」(デービッド・キルガー、元カナダ国務大臣、アジア太平洋地域担当)

 中国北東部にある国際移植ネットワークのウェブサイトには次の記載がある。「中国では生体腎移植を行います。日本での死体腎移植とは全く異なります。」

「生きているドナーのバンクがあり、データベース上で結合するレシピエントを待っています。レストランに入ってロブスターを見て、『あのロブスターが欲しい』と言うとそのロブスターは殺されるのと同じです。人道に反する犯罪です。」(デービッド・キルガー、元カナダ国務大臣、アジア太平洋地域担当)


犠牲者

中国政府は臓器源のほとんどは死刑囚と主張。その後、臓器提供によるものと発表。しかし国際機関の推定では、年間の死刑囚の数は数千人で、2000年より下降状況にある。中国の伝統では身体全体を葬ることが大切であり、2010年以前には中国に臓器提供制度はなかった。現在でも臓器提供の数は少ない。このため死刑囚もドナー数も、中国での移植件数のわずかにしか当たらない。中国では死刑囚からの臓器収奪に伴う移植は、1970年代から小規模で行われ始めた。その後、無実の囚人の臓器を利用し始める。

1999年、法輪功抑圧が始まります。文化大革命以来、中国共産党による最大規模の撲滅運動でした。2000年か2001年ごろまでに移植件数の累増がありました。この上昇傾向は数年にわたります。法輪功とは――私の言葉ですが、仏教の復活のようなグループです。教会などはありません。寺院もありません。共通した信念だけを抱いています。」(イーサン・ガットマン、調査ジャーナリスト)

共通した信念とは、真善忍の理念をもとに自己の向上を図っていくことである。1990年代終わりまでには、7000万人の市民が法輪功に従事すると中国政府は推定。当時の江沢民共産党党首は、法輪功の人気と伝統的価値観の復興を自己の統治への脅威とみなし、1999年7月に暴行による法輪功撲滅運動を開始した。数十万人の法輪功修練者が中国全域から北京の中央政府に陳情に赴いた。そして逮捕され拷問された。家族や友人を守るため、多くは身元を明かすことを拒否した。そして国家により拘束される匿名人口に加わることになる。中国全域で多くの修練者が囲まれて連れ去られた。大量の修練者が跡形もなく失踪し始める。


新しい形態のジェノサイド

法輪功弾圧における共産党の方針は、『金銭的な破産・信望の喪失・肉体的な破壊』を修練者にもたらすというものでした。中傷は信望を失わせ、移植は肉体的に破壊させます。身体検査・血液検査・臓器検査は、移植の適合性をチェックするもの以外に説明がつきません。」(デービッド・マタス、国際人権弁護士、『Bloody Harvest/The Slaughter:最新報告書』共著)

「『転向するか死ぬか』『友人を引き渡すか死ぬか』のようです。国家によるジェノサイドです。ホロコーストの後、このような医療の腐敗が再発するとは予想していませんでした。」(イーサン・ガットマン、調査ジャーナリスト)

治療に携わる医師が、なぜ生きた人々から移植臓器を収奪できるのか?

中国で育ち教育を受けたエンヴァー・トフティ*1ウイグル人外科医であり、現在ロンドンに居住している。1995年、生きている囚人から臓器を摘出するよう命じられた。

「自分で考える機能を失わせます。全身がロボットになったかのようでした。プログラムされたことをただ実行する…。中国共産党員以外にラベル付けされた者は、国家の敵と見做されます。人間としての価値はありません。このため、どのような処罰の対象にもなります。いいことをしていると信じ込まされるのです。あとになって、自分がこの男性の命を絶ったことに気づきました。殺人者と同じです。私が殺しました。このことに取り憑かれています。世界に伝えなければなりません。心の内にあるものを吐き出すことで、わずかな安堵を得ています。」(エンヴァー・トフティ、ウイグル自治区、元外科医)


試される現代社

2017年2月、国際的な人権監視団体であるフリーダム・ハウスは、中国の宗教に関する報告書を発表した。臓器移植に関する情報の見直しとして、「2000年代初期から始まった法輪功拘束者の臓器収奪のための大規模殺害を示唆する信頼のおける証拠がある」と言及している。報告書はさらに加える。

「若いウイグル人の大規模な失踪、ウイグル政治犯への定期的な血液検査、拘束されたチベット人ウイグル人の怪死の報告から、これらのグループも強制臓器収奪の犠牲者であると警告すべきである」

「信じる前に、または信じたいかを決める前に、まず事実を学ぶ必要があります。事実は公開されています。書籍は発行されています。調査報告は発表されています。読んでください。読んだら、信じる以外にないと思われることでしょう。そして医師として、即座に停止するために力を合わせる必要があります。2005年まで法律はありませんでした。イスラエルの保険会社と HMO(保険維持機構)は、中国に渡航して不法な臓器を得たイスラエル人の費用を完全に支払ってきたのです。友人と手を取り、イスラエル議会で会合しました。そして2008年、イスラエル議会は、臓器移植法を制定しました。不法に得た臓器の移植への支払いを一切禁じました。世界のどこにでも適用します。以来、ひとりもイスラエルの患者は中国に渡航していません。」(ヤコブ・ラヴィー教授、イスラエル国立移植センター心肺移植委員会議長、イスラエル移植学会プレジデント)

イスラエルに加え、スペイン、イタリア、台湾が法案を通過。違法な臓器源からの移植手術のために中国に渡航する市民を制約するものだ。

「系統的で政府が支える臓器収奪は、巨大な犯罪です。」(ダナ・ローラバッカー米下院議員、ヨーロッパ・ユーラシア・新興脅威小委員会議長)

「17年におよぶ法輪功撲滅運動は、近代中国史でもっとも恥ずべきことと見做されるようになると確信しています。」(クリス・スミス米下院議員、中国問題に関する連邦議会・行政府委員会議長)

ホロコーストから学んだ学生として、ある意味でこのことが別の形態で継続していると感じます。とめどのない人類の堕落です。人類が堕ちていく邪悪の形態に制限はありません。」(デービッド・マタス、国際人権弁護士、『Bloody Harvest/The Slaughter:最新報告書』共著)

The Slaughterを著したとき、過去の歴史を書いていると言ったことがあります。書き終わって、過去ではないことに気づきました。まだ起こっているのです。新しい形態のジェノサイドです。社会で最も尊敬されている医師に実行させています。現代社会の中核にある試練です。これ以上避けることは許されません。」(イーサン・ガットマン、調査ジャーナリスト)