努力の媒体について (メモと簡単なご報告)

以前に 当ブログtwitter でご紹介した(参照)、

について、山森さんがコメントを下さっています。 http://bit.ly/RQtom1


先日、熊谷晋一郎さんに呼びかけたことで、「つながりの作法」の件が良いほうに動きそうで(参照)、
これを機会に、以前から気になっていた論文についても、著者の山森さんにご連絡したのでした。
まだ安心はできませんが、ひとまず「上山が剽窃した」の疑念は、晴れやすくなったと思います。
即座に反応くださった山森さん、ありがとうございました。


私は大学等に所属を持っておらず、考察のほとんどを、このブログで公表してきました。*1
それは既存ディシプリンに縛られず、《できるだけ現象に即して書く》 には適しているのですが、
マイナス面としては、

    • 業績として認知されない
    • ほかの皆さんの活動の中で、正式な言及対象になりにくい
    • 剽窃されやすく、しかも逆に剽窃を疑われやすい



医療やアカデミズムの枠を目指せば解決、というわけではないし、*2
ネットが重要媒体の一つであるのは相変わらずですが、もう少し試行錯誤が要りそうです。


たとえば、世紀の難問といわれた「ポアンカレ予想」を解いたグリゴリー・ペレリマン参照)は、
その決定的論考を、まずはネットに投稿していますその現場がこれ*3
新聞・TVがネットを無視できないように、論文というメディア も、ネットとの関係を模索せざるを得ないはずですが・・・



いずれにせよ、もっと勉強が必要だし、予想もしなかったようなトラブルがあるかもしれません。
それでも、努力を続けてみたいと思います。
どうか、気長に見守っていただけるとうれしいです。


上山和樹



【追記】承前:ブログの参考文献への載せ方」(山森裕毅氏)より

 前回、問題となったブログの参考文献としての扱い方ですが、調べてみると、すでに掲載形式が統一されているようです。

なるほど、ここにありますね。*4
「webの記事は書き換えが容易なので、信頼性を損ねる要因になっている」というのも、納得できます。
逆に言うと、そういった点をリストアップして担保できれば、信頼性は上げられるんでしょう。



*1:もう丸9年になります

*2:ひきこもり現象に必要な問題設定は、既存の承認制度に馴染みにくいのです。 「現象を裏切らないと、承認されるようなものを書けない」というところがあります。

*3:arXiv(アーカイヴ)のような投稿サイトが機能するのは、数学のように、結果を検証しやすいジャンルだけでしょうか。

*4:情報もとのページには、「育達商業科技大學 人文社会學院 應用日語系(台湾)」とありますので、こちらでしょうか。 「うちやまかずや」というお名前は見当たりませんが・・・